志立 知  SHIDACHI TOMO 

私は長野県の軽井沢町という浅間山の麓の地に住んでいる。

自宅の隣の敷地は半ば原生林化しつつある土地で、夏の頃になると

大きな羊歯の群生があらわれ、そのうねりのような連なりに圧倒される。

そのような場所で感じることは、環世界という世界のあり方だ。

一見静かな世界には、無数の主体が存在し、それぞれが空間や時間などに

独自の感覚を持ち、その世界を静かに広げている。

私がこれまで度々感じてきた、言葉にうまくならずに整理できないまま

丸ごと飲み込んでしまった感覚。そのザワザワとした触覚的な感覚は、

自分があたりまえと思っている世界のあり方とは異なる世界と接触することで起こるのではないかと思う。

無数の環世界が存在しながら、その境界はとても曖昧で、お互いに受容し合っている。

異質な世界にふと出会った時、私の中の何かがそれに反応し、不思議な​感覚を立ち上げる。

その感覚に耳を澄まし絵を描きたいと思っている。

 

Biography

日本画を描く母の絵具やカンヴァスが常に

身の回りにあり、絵を描くことが身近なこととして育つ。

 

短大卒業後、旅行会社に5年勤務し退職。

単身イギリスへ渡り、英国各地を放浪する。

帰国後、外資系証券会社、IT企業で働きながら

3D画像の制作を学ぶが、デジタル表現に限界を感じ

美大へ入学。

以来、油彩を中心とした作品を製作する

 

 

共立女子短期大学 英米文学科卒業

武蔵野美術大学 造形学部通信敎育課程 油絵学科卒業

 

受賞歴

​TAGBORT Independent TOKYO 2019 審査委員特別賞 車洋二賞受賞 

武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞受賞

 

個展

2019 志立知 展「花を摘むと雨が降る」shed 二子玉川

グループ展

2019  Independent TOKYO  

2019 BOXART展 銀座中央ギャラリー

2010 武蔵野美術大学 優秀作品展

2009 New Year Selection  GALLERY ART POINT 銀座 

2009 アンティパスト展 ギャラリー水無月